頭脳王を観て

こんにちは。頭脳王を観て色々と思うところがあるんで、最近のクイズ番組(といってもNTV系列のもの)についてちょっと意見を言いたいと思います。

あ、全くの独り言ですんで、部活とは一切関係ありませんよ~。

 

「頭脳王」はいわゆる「高校生クイズ~知の甲子園~」に次ぐ、超難問シリーズの後継番組という立ち位置で始まったわけです。

年に1回の特番なんですが、その影響力は大きいもので、一番は水上さんブームですよね。これはこの番組にとどまらず、TBS「東大王」に出演して大人気になりました(今も続いていますが)。

 

「高校生クイズ」も2008-2012まではいわゆる「知の甲子園」というもので、「超難問ブーム」の火付け役となり、それまで低迷していた高校生クイズを再び人気番組に・さらにクイズ人口の増加にも大きな役目を果たしました。

実際僕も2010年に初めてこの番組を観て、「スゲー」と感銘を受けた世代です。

やっぱり、眼鏡をかけた人ばっかりで、いかにもクラスで浮いてそうな人たちが、クイズというものを通して輝いていて「スゲーな」と思ったんですね。

それもよくわからん数式を黙々と書いて、正1万角形の対角線はいくつ?とかアインシュタインの写真を撮った人を誰?とか、クイズをやっていない人にっとっては、とても分からない問題が数多く出題されました。

 

それまでの一般人向けのクイズ番組は、どちらかというと「常識問題」「ベタ問題」「時事問題」が中心、さらに運要素を中心にした構成でした。最初のクイズブームを起こした「ウルトラクイズ」、初期の「高校生クイズ」は、もちろんクイズはやるけれども、メインは「○×クイズ」とかが中心、また「罰ゲーム」が話題となるなど、バラエティ豊かなものでした。

しかしその「知の甲子園」は、それとは一線を画し、それまで一部のクイズマニアで行われていた「難問クイズ」というものをテレビに開拓しました。

 

「知の甲子園」しか生で知らない僕たちの世代はむしろそれが当然だったんですが、その当時の「高校生クイズ」は、長年のファンを中心に批判も少なからず受けたようでした。

結局2013年から急に傾向をかえていきます。かつて高校生クイズ黄金時代だった1990年代に行われた企画を再現して、視聴率を稼ごうとしました。

 

そこから4年たった今、高校生クイズは、とてつもなくつまらないものになってしまいました(あくまで個人の感想ですが)。もちろん知っている人がテレビに出るというのは面白いんですが、企画は最悪。

当然成長したことも要因なんでしょうが、ワクワクするという瞬間が一秒もありませんでした。

誰かが負けて泣いたときも、ナレーションでそれをかき消し、すぐに次のシーンに行ってしまうなど、出場者に頑張れという気持ちになれないまま時間が過ぎていって、とにかく楽しくありませんでした。

そして、あんなに大がかりに旅行しているにもかかわらず、放送時間はたった2時間。

これじゃあ楽しむことができません。

かつてウルトラクイズのときは、もっと規模は大きかったはずですが、2時間×5週放送ぐらいしていて、参加者の人間性をもしっかりと映そうとしていました。

無駄なテロップ・BGMは一切なく(これは当時当たり前のことでしたが)、スタジオ出演者も高島忠夫と女性アナぐらいしかいません。でも社会現象になるほど人気になりました。

 

一方「頭脳王」も一番感じるのは、時間が短すぎる、なので途中で行われたクイズを丸ごと省いていて、すごくもったいないなと感じました。

沸騰ワード10と○×クイズをやるぐらいなら、4時間頭脳王の方がいいと思いますよ。

そっちの方が1問ごとにクローズアップすることができて、視聴者も一緒に考えることができるし(知識系は無理かもしれないけど)。

そういう面で、一問一問丁寧に解説、そこまで難しくない問題を問う「東大王」の方が、良い番組なのかもしれません。

今回頭脳王で感じたのは「視聴者はどうせわからないから、解説は適当でいいよ」

という日テレの横暴さ、番組作りの情熱の無さが露骨に表れているなということです。

 

 

2つの番組の共通点としては「時間が短い」。それによって、クイズにあまり正解していない人・地味な人にはあまりスポットライトが当たらないという、出演者の中で明らかな差が生まれてしまっているという状況です。

NTVの発想としては、「いつも通りの番組を放送していれば視聴率2桁行くから、わざわざ特番をそんな長くとらなくていいや」という発想なんでしょうが、絶対に放送時間を延長する必要があると思います。

 

テレビ離れが深刻な今だからこそ、「視聴者の気持ちになって考える」という番組作りが大切だと思います。しかし残念ながら、視聴者と逆行するような番組にこの2番組はなってきています。

高校生クイズは最初のスタイルでやるんだったら、まず初心に帰ること。別にアメリカに行かなくても埼玉ぐらいでいいんで、視聴者も参加者も納得するような企画をしてほしいです。

また「頭脳王」は、もうこのスタイルで行くのはきついのかなと思います。ドキュメンタリー系にするのか、はたまた東大王的なものにするかはどちらでもいいですが、もう少し解説を入れてほしいなーということです。

一視聴者の意見でした。

 

あ、でもラルフ鈴木を久しぶりに見れたのは良かったです。

 

今日の一言…中島美嘉とバレーの清水さんが離婚したそうです。めっちゃ驚きました。

以上です。